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げんざいぬえ
げんざいぬえ
[[Genzai Nue]]
[[Genzai Nue]]  [[明暦野田本「現在鵺」]]
== 概要 ==
== 概要 ==
近衛の院の臣下(ワキツレ)が、夜毎、都東三条の森から涌き起こった黒雲が宮中の御殿の上を覆うと、帝が病に苦しむので、兵庫の頭(かみ)源頼政(みなもとのよりまさ)に雲の中の化生の者を射させることになったという経緯を述べ、頼政(ワキ)を呼び出して天皇の命令を伝える。一旦は辞退した頼政だったが、弓矢で世を平定した先例を思い出し、引き受ける。頼政は自邸に戻って用意を整え、家来の猪(い)の早太(はやた)(ワキツレ)を連れて御殿で怪異を待っている。すると黒雲が御殿に飛び来る。それは、頭は猿、尾は蛇、足手は虎、鳴き声は鵺に似た化生(シテ)の者であった。頼政が八幡神に祈念して矢を放つと、矢は化生に当たって落下し、猪の早太が刀でとどめを刺した。
近衛の院の臣下(ワキツレ)が、夜毎、都東三条の森から涌き起こった黒雲が宮中の御殿の上を覆うと、帝が病に苦しむので、兵庫の頭(かみ)源頼政(みなもとのよりまさ)に雲の中の化生の者を射させることになったという経緯を述べ、頼政(ワキ)を呼び出して天皇の命令を伝える。一旦は辞退した頼政だったが、弓矢で世を平定した先例を思い出し、引き受ける。頼政は自邸に戻って用意を整え、家来の猪(い)の早太(はやた)(ワキツレ)を連れて御殿で怪異を待っている。すると黒雲が御殿に飛び来る。それは、頭は猿、尾は蛇、足手は虎、鳴き声は鵺に似た化生(シテ)の者であった。頼政が八幡神に祈念して矢を放つと、矢は化生に当たって落下し、猪の早太が刀でとどめを刺した。

2024年11月26日 (火) 14:06時点における最新版

げんざいぬえ Genzai Nue 明暦野田本「現在鵺」

1 概要

近衛の院の臣下(ワキツレ)が、夜毎、都東三条の森から涌き起こった黒雲が宮中の御殿の上を覆うと、帝が病に苦しむので、兵庫の頭(かみ)源頼政(みなもとのよりまさ)に雲の中の化生の者を射させることになったという経緯を述べ、頼政(ワキ)を呼び出して天皇の命令を伝える。一旦は辞退した頼政だったが、弓矢で世を平定した先例を思い出し、引き受ける。頼政は自邸に戻って用意を整え、家来の猪(い)の早太(はやた)(ワキツレ)を連れて御殿で怪異を待っている。すると黒雲が御殿に飛び来る。それは、頭は猿、尾は蛇、足手は虎、鳴き声は鵺に似た化生(シテ)の者であった。頼政が八幡神に祈念して矢を放つと、矢は化生に当たって落下し、猪の早太が刀でとどめを刺した。

2 現在の上演流派

金剛