雪

ゆき Yuki

1 概要

旅の僧（ワキ）が摂津国野田（のだ）の里（大阪府）にやって来る。俄かに雪が降り出したので、僧は晴れ間を待つことにする。すると美しい女の姿をした雪の精（シテ）が忽然と現れる。雪の精は、自分の姿さえわからないような迷いの心であり、土に落ちて身の消えてしまった後も迷いの中にいると嘆き、僧に成仏を訴える。そして雪を廻らして美しい舞を見せる。やがて朝になり、雪の精は消え失せる。

2 現在の上演流派

金剛