観普賢経
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法華経／法華三部経 ＞ 観普賢経
かんふげんきょう
正式名称『観普賢菩薩行法経』。全一巻。南朝宋代の曇摩蜜多訳。法華三部経の一つで、『法華経』の結びにあたる経（結経[けっきょう]）として位置づけられており、天台宗で特に重視された。内容は、前半部では普賢菩薩を観想する方法が説かれ、後半部では懺悔滅罪の方法が説かれる。瞑想修行の方法を説いた天台大師智顗[ちぎ]の著作『摩訶止観』巻二上によれば、懺悔の方法には事懺（有相懺悔とも。身口意の三業を以て六根を懺悔すること）と理懺（無相懺悔とも。一切皆空を観じ、一切の罪相もまた空であることを悟るという形で懺悔すること）の二種があるといい、『観普賢経』はこのうち後者を説いた経典として位置づけられている。（中野）