大江山

おおえやま Ōeyama

1 概要

源頼光（前シテ）は、丹波国（京都府）大江山に住む酒呑童子（しゅてんどうじ）（前シテ）という鬼の退治を命じられる。頼光は、独武者・保昌・貞光・季武・綱・公時という家来（いずれも前ワキツレ）とともに、山伏に変装して大江山に行く。強力（ごうりき）（下働きの男）（オモアイ）は、頼光の命令で酒呑童子の館を探す。強力は酒呑童子の館で洗濯する女（アドアイ）が、自分の幼なじみであることに気づく。女は都で拉致されたのだった。強力と女は協力し合い、頼光たちを酒呑童子と会わせる。頼光たちを山伏と信じた酒呑童子は、自らの半生を語ると、酒宴を催す。酔った童子は寝所で寝る。武装した頼光（後シテ）と家来たち（後ワキツレ）は寝所へ攻めこむ。闘いの末、頼光たちは鬼神となった酒呑童子（後シテ）を退治する。

2 上演記録

上演年月日	西暦	記録名	曲名表記
応永34年2月9日	1427年	大乗院寺社雑事記紙背文書	酒天童子
天正11年12月26日	1583年	丹後細川能番組	酒天童子

3 異名（古名）

酒呑童子[しゅてんどうじ]

4 現在の上演流派

五流