藍染川

あいそめがわ Aisomegawa

1 概要

都の女（前シテ）は子を連れて筑紫（九州）を訪れる。梅千世（子方）は、在京していた太宰府（福岡県）の神主（ワキ）との間にもうけた子であった。都の女は宿場から神主の元へ手紙を送る。神主の妻（アイ）は親子を追い返そうと、不在の夫に成り変り、偽の返信を出す。都の女は返書に絶望して藍染川に

2 上演記録

上演年月日	西暦	記録名	曲名表記
永正11年10月28日	1514年	申楽談儀附載	宰府
享禄4年5月8日	1531年	中臣祐維記	藍染川
天正8年3月6日	1580年	多聞院日記	藍染川
慶長5年4月22日	1600年	能之留帳	愛染川

3 異名（古名）

宰府[さいふ]

4 現在の上演流派

観世・金春

5 語句の用例

5.1 我此道場如帝珠、十方三宝影現中、我身敬礼三宝前、頭面接足帰命礼

（ワキ）神主御幣をおつ取つて、神前に参り跪き、既に祝詞を申しけり、謹上再拝、我此道場如帝珠、十方三宝影現中、我身敬礼三宝前、頭面接足帰命礼、南無天満天神 （観世流大成版）

※太宰府天満宮の神主・中務頼澄（ワキ）が、かつて契りを交わした女の入水自殺を受け、女を蘇生させるべく天神に祈りを捧げる場面。この直後、天神（後シテ）が出現する。

5.2 謹上再拝

（ワキ）神主御幣をおつ取つて、神前に参り跪き、既に祝詞を申しけり、謹上再拝、我此道場如帝珠、十方三宝影現中、我身敬礼三宝前、頭面接足帰命礼、南無天満天神 （観世流大成版）

※太宰府天満宮の神主・中務頼澄（ワキ）が、かつて契りを交わした女の入水自殺を受け、女を蘇生させるべく天神に祝詞を上げる場面。この直後、天神（後シテ）が出現する。

5.3 南無／帰命

（ワキ）神主御幣をおつ取つて、神前に参り跪き、既に祝詞を申しけり、謹上再拝、我此道場如帝珠、十方三宝影現中、我身敬礼三宝前、頭面接足帰命礼、南無天満天神 （観世流大成版）

※太宰府天満宮の神主・中務頼澄（ワキ）が、かつて契りを交わした女の入水自殺を受け、女を蘇生させるべく天神に祈りを捧げる場面。この直後、天神（後シテ）が出現する。