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== | == 概要 == | ||
出羽国（山形県・秋田県）羽黒山（はぐろさん）の山伏（ワキ）が、大和国（奈良県）大峰山・葛城山）で修業するため旅に出る。その途中、山伏は、春日野（奈良県の春日山麓の野）に立ち寄り、野守（禁猟の野の番人）の老人（前シテ）と出会う。野守の老人は、「野守の鏡」とは、野守の姿を映す水と、春日野を守護する鬼神の持つ鏡のことだと語る。野守の老人は、本物の「野守の鏡」を見せると言うと、古塚の中へ姿を消す。山伏は、里人（アイ）から「野守の鏡」の由来を聞く。山伏が古塚の前で祈っていると、「野守の鏡」を持った鬼神（後シテ）が現れる。鬼神は、鏡に天上界から地獄を映しだすと、大地を踏みやぶり、地獄へと去っていく。 | |||
== | == 上演記録 == | ||
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! 上演年月日 | |||
! 西暦 | |||
== | ! 記録名 | ||
! 曲名表記 | |||
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| 文明8年2月14日 | |||
| 1476年 | |||
| 大乗院寺社雑事記紙背文書 | |||
| 野守 | |||
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| 永正2年4月13日 | |||
| 1505年 | |||
| 粟田口尊応准后猿楽記 | |||
| 杜若 | |||
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| 天文3年8月20日 | |||
| 1534年 | |||
| 浅井備前守宿所饗応記 | |||
| 野もり | |||
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| 天文7年3月18日 | |||
| 1538年 | |||
| 天文日記 | |||
| 野寺〔守？〕 | |||
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| 天文15年12月23日 | |||
| 1546年 | |||
| 光源院殿御元服記 | |||
| 野守 | |||
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| 永禄4年3月30日 | |||
| 1561年 | |||
| 三好亭御成記 | |||
| 野守 | |||
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| 天正14年2月12日 | |||
| 1586年 | |||
| 丹後細川能番組 | |||
| 野守 | |||
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| 天正17年11月14日 | |||
| 1589年 | |||
| 丹後細川能番組 | |||
| 野守 | |||
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== 現在の上演流派 == | |||
五流 | |||
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2023年4月23日 (日) 16:17時点における最新版
のもり Nomori
1 概要
出羽国（山形県・秋田県）羽黒山（はぐろさん）の山伏（ワキ）が、大和国（奈良県）大峰山・葛城山）で修業するため旅に出る。その途中、山伏は、春日野（奈良県の春日山麓の野）に立ち寄り、野守（禁猟の野の番人）の老人（前シテ）と出会う。野守の老人は、「野守の鏡」とは、野守の姿を映す水と、春日野を守護する鬼神の持つ鏡のことだと語る。野守の老人は、本物の「野守の鏡」を見せると言うと、古塚の中へ姿を消す。山伏は、里人（アイ）から「野守の鏡」の由来を聞く。山伏が古塚の前で祈っていると、「野守の鏡」を持った鬼神（後シテ）が現れる。鬼神は、鏡に天上界から地獄を映しだすと、大地を踏みやぶり、地獄へと去っていく。
2 上演記録
| 上演年月日 | 西暦 | 記録名 | 曲名表記 |
|---|---|---|---|
| 文明8年2月14日 | 1476年 | 大乗院寺社雑事記紙背文書 | 野守 |
| 永正2年4月13日 | 1505年 | 粟田口尊応准后猿楽記 | 杜若 |
| 天文3年8月20日 | 1534年 | 浅井備前守宿所饗応記 | 野もり |
| 天文7年3月18日 | 1538年 | 天文日記 | 野寺〔守？〕 |
| 天文15年12月23日 | 1546年 | 光源院殿御元服記 | 野守 |
| 永禄4年3月30日 | 1561年 | 三好亭御成記 | 野守 |
| 天正14年2月12日 | 1586年 | 丹後細川能番組 | 野守 |
| 天正17年11月14日 | 1589年 | 丹後細川能番組 | 野守 |
3 現在の上演流派
五流